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エッセイ 2026-08-03

身構えて出したアプリが、2日でMicrosoft Storeの審査を通った話

淡い水色の抽象的な机の情景。審査は2日で通った、というタイトル

自作のMarkdownエディタを、Tauriで作ったWindows版のexeをMSIXで包んでMicrosoft Storeへ初申請しました。落ちる前提で身構えていたのに、提出から丸2日で一発合格。指摘も差し戻しもゼロでした。 心配していたのは、強い権限の宣言と、Noにできない個人情報の設問と、検証ツールが返したFAILの3点。結果としてはどれも問題になりませんでした。 公開して分かったのは、同じソースコードでも配り方を変えるとアプリの性格が変わることと、公開そのものより後始末のほうが時間を食うことでした。

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この記事のテーマ

個人開発のWindowsアプリをMicrosoft Storeへ出すとき、MSIX経路を選ぶとコード署名証明書を買わずに済みます。Storeが認定通過後に再署名してくれるためです。そのかわりTauriには公式のMSIXバンドラが無いので、パッケージングは自前で用意することになります。今回はそこまでを7月末に済ませ、7/31の夜に申請、8/3の夕方に合格通知が届きました。

審査の判定は「アプリが実際に何をするか」ではなく「パッケージが何を宣言しているか」で機械的に決まります。通信をゼロにしていても、full trustのWin32アプリを内包している以上は個人情報の設問がYesに固定されますし、プライバシーポリシーの提出も必須になります。逆に言えば、宣言と実装が食い違っていなければ身構えるほどのことはありませんでした。

記事の要約。提出から公開までの時系列、3つの懸念、配布チャネルの違い、公開後の作業
記事の要約。提出から公開までの時系列、落ちると思っていた3つの懸念、GitHub Releases版とStore版の違い、公開後に発生した作業。

配布チャネルを1本増やすと、性格が変わる

このアプリのWindows版は「インストーラ不要のポータブルexe」が売りでした。USBメモリに入れて持ち歩けて、設定ファイルもexeの隣に置くので丸ごと移動できます。Store版はそれができません。MSIXでインストールされたアプリはシステムが管理する場所に置かれるためです。

かわりにStore版にしかない良さもあります。パッケージをMicrosoftが署名し直すので初回起動時のSmartScreen警告が出ませんし、更新もストア経由で届きます。どちらが上という話ではなく、選べる入口が2つになっただけでした。

GitHub Releases版とMicrosoft Store版の違いを並べた比較表
インストール、置き場所、設定の持ち運び、初回起動の警告、更新、対応OSの6項目で並べた比較。

公開の後に待っていたもの

通ったら終わり、ではありませんでした。READMEは英語版・日本語版・アプリ内ダイアログの計4箇所に同じ本文を持っているので全部揃えて直し、ポートフォリオサイトのボタン文言は「Chrome ウェブストアで見る」で固定されていたのでURLから出し分ける形に直しました。2回目以降の提出を自動化するワークフローも、指定していたGitHub Actionsのリポジトリが改名されていて、そのままでは動かない状態でした。

崩れゆく大きな岩と、机の上に置かれた小さな封筒1通
身構えていた大きな懸念は静かに消えて、届いたのは5行のメール1通だけでした。