新しい標準が出たときに、乗るか見送るかをどう決めたかの記録です。Agent Plugins を半日読んで、自作の many-ai-cli に取り込むか検討し、見送りました。決め手は仕様の出来ではなく、配布モデルの向きが自分の設計と逆だったこと、そして skill の共有は 1 か月前にディレクトリジャンクションで解けていたことです。
2026-08-06 に OpenAI・Amazon・Cursor・Microsoft・Vercel が Agent Plugins v1.0.0 を発表しました。Agent Skills と MCP サーバー設定を 1 つのポータブルなディレクトリ形式にまとめる、ベンダー中立の仕様です。「一度書けば、対応するどのエージェントクライアントでも使える」という売り文句は、AI コーディング CLI を 6 本並べて使っている身にはかなり刺さりました。
それでも取り込まなかった理由は 3 つです。1 つ目、Skills の共有は 1 か月前に正本フォルダ 1 つ + ディレクトリジャンクションで解けていて、install と update のサイクルが無いぶんそちらの方が軽いこと。2 つ目、many-ai-cli は MCP サーバーを持っていないので mcp.json に載せるものが無いこと。そして 3 つ目が決定打で、プラグインは「ユーザーが各クライアントに install する」向きに流れるのに対し、many-ai-cli の承認ルールは「Hub が起動時に自動注入して終了時に消す」向きに流れます。同じ荷物を運んでいても、矢印の出どころが逆なので乗り換えられません。
plugin 化すると、いま 0 手のものが「使う CLI の本数ぶん」に増える。
新しい標準に乗るかどうかを決める前に、まず自分がどこで困っているかを書き出す。今回はそれで済みました。記事本文には、Agent Plugins v1 の具体的な中身、ジャンクション棚の設定コマンド、そして「いつなら乗るか」の着手条件も書いています。