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エッセイ 2026-08-30

Cursor が OpenAI のモデルを使えなくなる日。チキンレースは、世界を巻き込んだ総力戦になってきた

深いネイビーの夜空の下、アンバーに光る門が並ぶ円形の競技場に、世界中から小さな灯りが集まってくる情景

2026年8月29日、OpenAI が SpaceX 傘下になった Cursor へのモデル供給を 11月12日で終えると公式に発表しました。理由は性能でも価格でもなく「信頼できない」。OpenAI の声明、Cursor CEO・Anthropic 共同創業者・マスク氏の X 投稿を一次情報で並べ、その間に重みを公開して割り込んできた中国 5 社・Mistral・NVIDIA の 8 月末の現在地を整理し、事実と見立てを分けて書きました。6 月の「9 兆円のチキンレース」、7 月の決算編に続く 3 本目です。

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記事の要約インフォグラフィック。OpenAI と Cursor の決別、連鎖する供給遮断と計算資源の依存、米国のチキンレースから世界の総力戦への流れ

記事全体の要約。左が 11月12日の供給停止、中央が 1 年半で 4 回起きた遮断と Anthropic の計算資源依存、下が外から割り込む重み公開勢です。

この記事のテーマ

OpenAI は 8月28日に SpaceX へ通知し、翌 29 日に「Cursor との提携を終える。直接アクセスは 11月12日まで」と公表しました。声明が挙げた理由は、マスク氏の会社が契約に違反してきた経験に基づき「SpaceX が規約の範囲内で使うと確信できない」こと。Cursor CEO の Michael Truell 氏は「OpenAI のモデルはトラフィックの約 5%。中立なインフラだと信頼してきた」と返し、Anthropic の Tom Brown 氏は「Cursor 上の Claude の計算資源を増やし続ける」と書きました。その Anthropic は SpaceX から月 12 億 5,000 万ドル分の Colossus を借りていて、契約には 90 日通知の解約条項があります。

記事では、この 1 年半に起きたモデル供給の遮断 4 件(Twitter、Windsurf、OpenAI、xAI)を年表にし、8 月の 1 か月で Z.ai、DeepSeek、Alibaba がフラッグシップ級の重みを公開した事実、7 月の Moonshot、フランスの Mistral、NVIDIA の Nemotron 3 Ultra を並べています。そのうえで「供給が武器になった」「遮断はこれから増える」「Anthropic は今は切れないが 90 日条項がある」「チキンレースは米国内から世界の総力戦になった」という 4 つの見立てを、事実と分けて書きました。6 月の記事の答え合わせと、3 年後の自分への予測も残しています。

音声で聴く(AI ラジオ解説・18 分)

この記事を NotebookLM でラジオ風に音声化したものです。移動中や作業しながらでもどうぞ。

2022年12月から2026年8月までに起きたモデル供給の遮断 5 件の年表

遮断の間隔は 2 年半、2 か月、5 か月、7 か月。向きもばらばらで、全員が同じ手を使い始めています。

2026年8月末時点で重みを公開している側と公開していない側のフラッグシップ一覧

左が重みを公開している中国 5 社、Mistral、NVIDIA。右が公開していない米国 4 社と Cursor。

米国クローズド勢の相互遮断と、外から割り込む中国・欧州・NVIDIA の構図

内側では蛇口を閉め合い、外側からは「誰にでも」が入ってくる。これが 8 月末の見立てです。