2026年8月29日、OpenAI が SpaceX 傘下になった Cursor へのモデル供給を 11月12日で終えると公式に発表しました。理由は性能でも価格でもなく「信頼できない」。OpenAI の声明、Cursor CEO・Anthropic 共同創業者・マスク氏の X 投稿を一次情報で並べ、その間に重みを公開して割り込んできた中国 5 社・Mistral・NVIDIA の 8 月末の現在地を整理し、事実と見立てを分けて書きました。6 月の「9 兆円のチキンレース」、7 月の決算編に続く 3 本目です。
記事全体の要約。左が 11月12日の供給停止、中央が 1 年半で 4 回起きた遮断と Anthropic の計算資源依存、下が外から割り込む重み公開勢です。
OpenAI は 8月28日に SpaceX へ通知し、翌 29 日に「Cursor との提携を終える。直接アクセスは 11月12日まで」と公表しました。声明が挙げた理由は、マスク氏の会社が契約に違反してきた経験に基づき「SpaceX が規約の範囲内で使うと確信できない」こと。Cursor CEO の Michael Truell 氏は「OpenAI のモデルはトラフィックの約 5%。中立なインフラだと信頼してきた」と返し、Anthropic の Tom Brown 氏は「Cursor 上の Claude の計算資源を増やし続ける」と書きました。その Anthropic は SpaceX から月 12 億 5,000 万ドル分の Colossus を借りていて、契約には 90 日通知の解約条項があります。
記事では、この 1 年半に起きたモデル供給の遮断 4 件(Twitter、Windsurf、OpenAI、xAI)を年表にし、8 月の 1 か月で Z.ai、DeepSeek、Alibaba がフラッグシップ級の重みを公開した事実、7 月の Moonshot、フランスの Mistral、NVIDIA の Nemotron 3 Ultra を並べています。そのうえで「供給が武器になった」「遮断はこれから増える」「Anthropic は今は切れないが 90 日条項がある」「チキンレースは米国内から世界の総力戦になった」という 4 つの見立てを、事実と分けて書きました。6 月の記事の答え合わせと、3 年後の自分への予測も残しています。
この記事を NotebookLM でラジオ風に音声化したものです。移動中や作業しながらでもどうぞ。
遮断の間隔は 2 年半、2 か月、5 か月、7 か月。向きもばらばらで、全員が同じ手を使い始めています。
左が重みを公開している中国 5 社、Mistral、NVIDIA。右が公開していない米国 4 社と Cursor。
内側では蛇口を閉め合い、外側からは「誰にでも」が入ってくる。これが 8 月末の見立てです。