SuperGrok の「期間限定で 61% 割引、3ヶ月で 5,400 円」につられて契約したら、Grok Bot という常駐エージェントが付いてきて、そのエージェントが Debian 13 のクラウド PC を 1 台持っていました。8 コア 16GB 128GB。その箱に自作の many-ai-cli を入れて動かし、Linux でだけ Claude Code の画面が真っ黒になる原因を、6 回の誤診の末に突き止めた記録です。
Grok Bot は SpaceXAI(xAI)が 2026 年 8 月 11 日にベータ公開した常駐エージェントです。特徴は「Bot が自分のコンピュータを持つ」こと。API や MCP が無いサービスにも人間と同じようにブラウザでサインインして入り、タスクごとにリセットされない永続の Linux 環境で 24 時間動き続けます。対象プランには一番下の SuperGrok も含まれています。
触ってみて一番おもしろかったのは、ガードのかかり方でした。危険な操作を止める自動チェックは「AI がツール経由で出す操作」にはかかりますが、「人間が画面に入って自分でターミナルに打つ操作」にはかかりません。守られているのは箱そのものではなく、AI から箱への経路のほうです。
判断とガードレールは外側、手足は箱。箱を壊してもエージェント本体は消えないが、箱の中身は戻らない。
同じ「全部消す」でも、誰が打つかでガードの有無が変わる。
その箱に many-ai-cli を入れ、Claude Code、Codex、Grok Build の 3 本を並べて動かしました。Codex と Grok は動くのに、Claude だけターミナルが真っ黒のまま。PATH、プロセスの競合、表示フィルタ、API の利用上限、PTY の行数、環境変数と起動フラグ。6 つ潰して、残った差分は「Hub の wrap を経由しているかどうか」だけでした。
原因は、Claude Code の UI(Ink)が描画前に端末へ送るカーソル位置の問い合わせ(CSI 6n)に、誰も応答していなかったことです。Windows は ConPTY が、Linux のデスクトップ端末は VTE が答えますが、Hub のターミナルは入力オフの表示専用で組んでいたため応答を返す口がありませんでした。Codex と Grok はこの問い合わせをしないので影響を受けていません。
行数でも色でも起動フラグでもなく、応答者の有無だけが違っていた。
この箱に Hub を常駐させ、Tailscale で手元の Windows とつないで、ブラウザ 1 タブから承認を捌くリモート開発環境にしたいと思っています。Tailscale の導入自体は確認できました。ただし、その前に各 AI ベンダーの利用規約を読むところからです。技術的に動くことと、規約上やっていいことは別の話なので。
まだ組んでいない構想。先にやるのは規約を読むこと。
複数の AI コーディング CLI を並列で走らせ、承認をブラウザ 1 タブに集約するローカルダッシュボード many-ai-cli を作っています。リポジトリは GitHub にあります。