バグを直した直後のメモは宙ぶらりんです。「完了」にすると片付けフォルダへ消えて、再発したとき探し直すことになる。「作業中」のままだと毎朝の一覧に出てきて邪魔になる。そのために「様子見」という置き場所を作ったら、今度は誰も取り出さなくなりました。3 週間放置されたものが 2 本。守る仕組みは作ったのに、起こす仕組みを作っていなかった話です。
AI に開発を手伝ってもらうようになってから、作業メモの量が変わりました。調べたり直したりするたびに記録が残ります。ありがたいのですが、増えたものは読まれないまま古くなります。自分のフォルダを数えたら 40 本近く溜まっていました。
直した直後のメモには、消すでも放置でもない置き場所が要ります。そこで「様子見」という状態を用意して、自動の片付けはこの棚に手を出さないようにしました。ところが守りすぎて、入れたら最後、誰も取り出さない状態になりました。
記事全体の要約。状態の一本道、期限の新しい意味、そして「期限だけでは archive しない」という唯一の強制ルール。
最初に考えたのは「期限が来たら自動で片付ける」でした。すぐに捨てました。中身を見ないまま片付けたら、このツールが解こうとしている問題と同じことをするからです。「溜まって腐る」が「確認されないまま消える」に変わるだけで、良くなっていません。
そこで、期限の意味を状態ごとに変えました。作業中のメモに付いた期限は締切です。様子見のメモに付いた期限は締切ではなく、卒業判定日です。既定は移した日から 3 日後で、過ぎても何も起きません。片付けるのは、下見をしてから人が明示的に実行したときだけです。
状態は一本道、期限はその上に重なる別の軸。期限には状態を進める力がない。
「寝かせる」を実装したとき、それで完成したつもりでいました。実際には半分しか作っていなかった。守る仕組みは作っていて気持ちがいいので、そこで手が止まりやすいのだと思います。取り出すほうは地味で、作らなくても当面は困りません。困るのは 3 週間後です。
記事には、リリース直前に見つけた失敗も書きました。今回いちばん力を入れた機能の説明が、変更履歴から丸ごと抜けていた話です。テストは 1026 件全部通っていました。変更履歴の中身を検査する仕組みが 1 つも無かったので、当然でした。
AI が量産する作業ログ Markdown を、腐らせず自動で片付けるクロスプラットフォーム CLI docsweep を作っています。使い方は docsweep の使い方 にまとめてあります。リポジトリは GitHub、配布は PyPI です。