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失敗談 2026-09-10

朝だけ Wi-Fi がつながらない。犯人はホームゲートウェイの早朝ファーム更新だった

夜明け前の薄暗い部屋。棚の上段の通信機器だけがアンバー色に灯り、下段の機器は消えているヘッダー画像

朝、家中の端末が同じ顔をしていました。Wi-Fi のマークは立っている。なのにどのアプリも読み込みで止まる。電波は出ていたので、止まっていたのはインターネットの入口のほうでした。原因は 2 段構えで、上流が勝手に再起動していて、下流がそこから戻れていなかった。追いかけた記録です。

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記事全体の要約。下流のログは空振り、記録は上流に残っていた、ついでに出た設定のズレ、の 3 段構成

記事の全体像。上流は 2 分で戻り、下流は朝まで戻らなかった、というのが芯です。

下流のログは、読む前に詰んでいた

まずメッシュ Wi-Fi の管理画面から syslog を落としました。ところが残っていたのは 93 分ぶんだけで、朝の時間帯は 1 行も入っていません。

中身を数えて理由が分かりました。1 分あたりおよそ 43 行出ていて、そのうち 46 パーセントが同じ 1 行です。意味のないエラーが 3 秒おきに出続けていて、固定長のバッファをそれだけで食い潰していました。朝の障害を昼に調べようとした時点で、下流のログは終わっていたわけです。

ログを開く前に「1 分あたり何行で、バッファは何行か」を数えれば、目的の時間帯が残っているかは 1 分で分かります。これをやらずに読み始めたのが、この日いちばん時間を溶かした場所でした。

記録は上流に残っていた

ホームゲートウェイの管理画面には、障害ログ・更新ログ・通信ログが年単位で残っていました。障害ログを開いたら、当日の 4 時 35 分に機器再起動の記録がありました。理由はファームウェア更新の適用です。

更新ログを見ると、新しいファームは 9 日前の朝に裏でダウンロードされて保留されており、当日の早朝にそれを適用するために再起動したことが分かります。配信と適用が別日になっていて、適用は決まって早朝です。過去のぶんも同じ形で、数年に一度のペースで来ていました。

当日の時系列を上流と下流の 2 レーンで示した図

上流は約 2 分で自力復帰しています。その後の空白は、下流を見るまで誰も記録していません。

2 分で戻っているのに、朝までだめだった

ここが引っかかりました。ホームゲートウェイのログは「自分は 2 分で戻りました」としか書いてくれません。それなのに朝、家中がつながらなかった。

答えは下流にありました。メッシュの親機だけ電源を入れ直したら、その場で直ったのです。上流が消えて戻ったことに下流が追従できず、おかしな状態のまま朝まで残っていた。上流のログが正常でも、下流が戻れたかどうかは別の話というのが、この日いちばん効いた教訓でした。

ついでに出てきた、設定と実態の食い違い

復旧の途中で、下流のメッシュルーターの接続方式が実態と食い違っていることに気づきました。できないことをやるつもりの設定で構えていて、そのせいで上から来ていた IPv6 を家の中へ流す仕事が止まっていました。設定を実態に合わせただけで、その場で通るようになっています。

上段の機器は働いているのに、下段の機器は空の看板を掲げているだけ、という比喩のイラスト

看板は掲げているが、その仕事はしていない状態でした。

記事に書いたこと

Qiita 版には、ホームゲートウェイのどのログを開けばいいか、手元の 1 コマンドで家の中に IPv6 が降りているかを測る方法、外から見える逆引き名で回線の方式を見分ける方法を入れています。おまけとして、家に置いていた携帯キャリアの小型基地局の 4G が 10 倍になった話も書きました。