Hearts of Iron IV(HOI4)では、戦争は「宣戦布告」のボタンから始まります。そのゲームしか知らなかった自分が、いまの戦争を公開情報で調べてみたら、史実の第二次世界大戦も宣戦布告なしで始まっていました。現代戦は、平時とも有事とも言えない「グレーゾーン」から始まり、前線の外まで戦場が広がった「システム戦」になっている。その違いを確かめていった学習メモです。
HOI4 で見慣れた景色と、いまの戦場。同じ「戦争」でも、見えているものがだいぶ違います。
1939 年 9 月 1 日、ドイツ軍は宣戦布告のないままポーランドへ侵攻し、英仏がドイツに宣戦布告したのは 2 日後でした。戦後は国連憲章が武力の行使を原則として禁じ、米国の議会の正式な宣戦布告も 1942 年が最後です。2022 年には、ロシアがウクライナ東部での「特別軍事作戦」の開始を発表しました。
HOI4 では宣戦布告が戦争の入口。史実では、最初の一撃のほうが先でした。
令和 7 年版の防衛白書は、グレーゾーン事態を「純然たる平時でも有事でもない幅広い状況」と説明しています。2024 年のクリスマスにフィンランド湾で海底ケーブルが傷ついた件は、タンカーの錨が疑われて乗組員が起訴されましたが、2026 年 8 月の時点でも、わざとだったのかどうかについての裁判所の判断はまだ出ていません。
どの段にも「ここから戦争」という札は立っていません。
いちばん違ったのは戦場の広さでした。宇宙、サイバー空間、情報空間まで戦場になり、兵站は「モノの補給」から「システムの維持」へ広がっています。
ロシアとウクライナの戦争では、英国のシンクタンク RUSI が、損傷したり破壊されたりしたロシア側の装備の 60〜70% を戦術ドローンによるものとしています。一方で砲兵と塹壕の重みは消えていません。IEA によると、ウクライナの発電能力は攻撃で戦争前の 3 分の 1 ほどまで落ちました。
最新技術と泥くさい地上戦が同時にあり、地域の紛争が世界の経済にまで波及していきます。
遠い海の話が、エネルギーの値段を通じて、戦場から遠い人の暮らしにも届きます。
note 版では、HOI4 の開戦の手順、X にこぼした独り言、宣戦布告の歴史、グレーゾーンで起きることの一覧、第二次世界大戦と現代戦の 6 項目の比較、2 つの事例の中身、現代戦を「システム戦」と見たときの理解の書き換わりまでを書いています。
この記事は、公開情報をもとに現代戦の特徴を学習・整理した個人メモです。特定の国や地域の将来の行動を断定するものではありません。ヘッダー画像と、イラスト入りの図解(4 枚)は AI(画像生成)で作成しています。