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エッセイ 2026-09-24

郷土かるたの Web サービスを ChatGPT と企画した。最初にやるのはコードではなく「誰に相談するか」だった

木の机の上に、白紙のかるたの札と田舎の地図、ノートが置かれたヘッダー画像

全国の郷土かるたを、地図から探せたら面白そう。その思いつきを ChatGPT と詰めていったら、設計のメモは 1,600 行を超え、そのうちコードの話はほんの一部でした。郷土かるたを Web で扱うなら、先に決めることがある。権利のこと、自治体のこと、地域の人との進め方を整理した記録です。

note で読む → manabi-map を開く → manabi-map リポジトリ →
関わる人を分けて考える、最初に聞くのは 3 つだけ、技術は公開して権利は分ける、の 3 列と、公開までの手順の流れで記事をまとめた要約図

コードより先に決めたのは、誰に話を通すかと、何を公開しないかでした。

かるたの向こうには、人が大勢いた

郷土かるたには、その土地の歴史や名所、人物が札になっています。地図から探して、学んで、札の場所を実際に歩ける。ChatGPT と話すほど構想は膨らみましたが、1 組のかるたの向こうには、札を作った人、いま管理している人、著作権を持っている人、自治体、地域の団体がいます。しかも、この人たちが同じとは限りません。

1 組の郷土かるたのまわりに、いま管理している人、著作権を持つ人、作った団体、今の運営者、Web で使うときの窓口が並ぶ図

全員が別々ということもありえるので、データでも「管理者」と「権利者」を別々に持つことにしました。

最初に聞くのは「誰に相談すればいいですか」だけ

まずは地元のかるたをモデルにして、権利の確認から公開までを 1 回通してみることにしました。最初のメモには聞きたいことが 11 個並んでいましたが、短い場で全部聞くと話が散らかるだけです。いまどこが管理しているか、Web で使うならまず誰に相談すればいいか、先に話を通す人はいるか。この 3 つに絞りました。

札を 1 枚手に、ノートを前にして何を聞くかを考えている人のイラスト

成功の条件を「許可をもらう」から「次の相談先が 1 つ分かる」まで下げたら、気が楽になりました。

技術は公開して、権利のある素材は切り離す

「Web に載せていい」は「公開リポジトリに置いていい」ではありません。画面や地図、学習の仕組みは公開し、札の画像や読み札の全文、許諾書、連絡先は切り離します。何をどこまで使えるかは、かるたごとに台帳へ残す。地域の人が自分で更新できる管理画面と、公開前の承認の流れも考えています。

記事に書いたこと

note 版では、最初から言わないと決めたこと、日本郷土かるた協会への入会や大学の郷土かるたコレクションとの役割分担、地域ごとに選べる 3 つの運用のやり方、今やること・今やらないことの線引き、最初の成果物が「手順書」かもしれないと考えた理由までを書いています。