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設計判断 2026-09-24

サービス名と URL は、同じでなくてよかった。個人開発で「名前」に迷子になって決めたこと

淡い青灰色の商店街で、白紙の看板を別の看板へ掛け替えているヘッダー画像

学校を地図で探せる進路サービスに、漢字の練習アプリを足そうとしたところで手が止まりました。止まったのはコードではなく、名前です。ブランド名、独自ドメイン、サブドメイン、商標をぐるぐる回った末に、URL は機能名で固定して、ブランド名だけ付け替えられるようにする、という単純な形に落ち着きました。

note で読む → manabi-map を開く → manabi-map リポジトリ →
名前で迷子になった、住所と名前を分けた、育ってから守る、の 3 段で記事をまとめた要約図

固定する側と、交換できる側を分けた。今回決めたのは、ほとんどそれだけです。

決めることが、芋づる式に出てきた

学校検索のサービスから、漢字、英語、郷土かるた、いつかはアプリと、やりたいことが一気に増えました。全部 manabi-map の中に入れて、kanji.manabi-map.app のようにサブドメインで分ければいい。そう思って進めたら、ブランド名、独自ドメイン、リポジトリ、ログイン、商標と、決めることが次々に出てきました。

分かれ道で白紙の道標に囲まれ、地図を広げて立ち止まる人のイラスト

1 つ決めようとすると、別の 1 つが気になる。完全に迷子でした。

ブランド名を URL に入れかけて、やめた

漢字アプリの名前の候補に「たねもじ」が出てきて、一瞬 tanemoji.manabi-map.app にしかけました。名前を変えることになったら触る場所を数えてみると、DNS、転送、canonical、Search Console、ログインの戻り先と、10 か所ありました。しかも後半は、こちらの手が届かない場所です。

ブランド名を URL に入れた場合と、機能名の URL にした場合で、名前を変えたときに触る場所を比べた図

機能名の URL にしておけば、名前を変えても触るのは画面に出す名前と設定だけで済みます。

裏の住所は共通、表の名前は別々

学校検索と漢字の学習と郷土かるたでは、使う人がまったく違います。1 つの強いブランド名でまとめるより、manabi-map.app を技術的な土台にして、機能名の住所の上にサービスごとの名前を乗せるほうが自然でした。データベースや API にもブランド名は入れません。

manabi-map.app の土台、機能名の住所、表の名前の 3 段を並べた全体像の図

表の名前は、まだ決まっていないものがほとんどです。

商標とドメインは、育ってから守る

全部の名前に最初から商標の費用をかけるのは、個人開発には重すぎます。最初は同じ名前が使われていないかを確認するところまでにして、使う人が増えた、名前が定着した、といった段階で出願を考える。独自ドメインも、育ったサービスだけあとから取って転送すればいい、という順番にしました。

郷土かるたで気づいたこと

郷土かるたには、著作権を持っている人や管理団体、自治体と、関わる人が大勢います。名前を決めてアプリを作れば終わりではありません。ブランドよりも、権利の扱いと関係者との信頼のほうが資産になると感じました。

地図と札を手に、鳥居のある田舎道を歩いていく人のイラスト

札に詠まれた場所を、地図を片手に訪ねる。作りたいのは、こういう体験です。

まだ決めただけ

同じ建物のまま、はしごに乗って看板だけを掛け替えている人のイラスト

建物も住所もそのままで、看板だけを掛け替える。

漢字アプリはこれから kanji.manabi-map.app で公開し、学校のサービスはそのあと school.manabi-map.app へ段階的に移す予定です。この線引きで本当に困らなかったのかは、運用してから答え合わせをします。

記事に書いたこと

note 版では、迷った問いの一覧、名前を変えたときに触る場所 10 か所、データベースや API の命名の決め方、商標の出願を考える条件、アプリ化に備えて漢字アプリに入れてある「保存係」の話までを、一般向けに書いています。