学校を地図で探せる進路サービスに、漢字の練習アプリを足そうとしたところで手が止まりました。止まったのはコードではなく、名前です。ブランド名、独自ドメイン、サブドメイン、商標をぐるぐる回った末に、URL は機能名で固定して、ブランド名だけ付け替えられるようにする、という単純な形に落ち着きました。
固定する側と、交換できる側を分けた。今回決めたのは、ほとんどそれだけです。
学校検索のサービスから、漢字、英語、郷土かるた、いつかはアプリと、やりたいことが一気に増えました。全部 manabi-map の中に入れて、kanji.manabi-map.app のようにサブドメインで分ければいい。そう思って進めたら、ブランド名、独自ドメイン、リポジトリ、ログイン、商標と、決めることが次々に出てきました。
1 つ決めようとすると、別の 1 つが気になる。完全に迷子でした。
漢字アプリの名前の候補に「たねもじ」が出てきて、一瞬 tanemoji.manabi-map.app にしかけました。名前を変えることになったら触る場所を数えてみると、DNS、転送、canonical、Search Console、ログインの戻り先と、10 か所ありました。しかも後半は、こちらの手が届かない場所です。
機能名の URL にしておけば、名前を変えても触るのは画面に出す名前と設定だけで済みます。
学校検索と漢字の学習と郷土かるたでは、使う人がまったく違います。1 つの強いブランド名でまとめるより、manabi-map.app を技術的な土台にして、機能名の住所の上にサービスごとの名前を乗せるほうが自然でした。データベースや API にもブランド名は入れません。
表の名前は、まだ決まっていないものがほとんどです。
全部の名前に最初から商標の費用をかけるのは、個人開発には重すぎます。最初は同じ名前が使われていないかを確認するところまでにして、使う人が増えた、名前が定着した、といった段階で出願を考える。独自ドメインも、育ったサービスだけあとから取って転送すればいい、という順番にしました。
郷土かるたには、著作権を持っている人や管理団体、自治体と、関わる人が大勢います。名前を決めてアプリを作れば終わりではありません。ブランドよりも、権利の扱いと関係者との信頼のほうが資産になると感じました。
札に詠まれた場所を、地図を片手に訪ねる。作りたいのは、こういう体験です。
建物も住所もそのままで、看板だけを掛け替える。
漢字アプリはこれから kanji.manabi-map.app で公開し、学校のサービスはそのあと school.manabi-map.app へ段階的に移す予定です。この線引きで本当に困らなかったのかは、運用してから答え合わせをします。
note 版では、迷った問いの一覧、名前を変えたときに触る場所 10 か所、データベースや API の命名の決め方、商標の出願を考える条件、アプリ化に備えて漢字アプリに入れてある「保存係」の話までを、一般向けに書いています。