← ishizakahiroshi.com
失敗談 2026-10-14

続々々々々・Claude Opus 5.5 に「何がつらかったからですか?」と聞かれた。そんなこと、一言も言っていない

机の上に、答え欄にすでに印が付いた質問用紙とペンが置かれているイラスト

Claude Code に、身に覚えのない理由で質問されました。「旧版の連絡台帳を 9/29 に止めたのは、何がつらかったからですか?」。つらかったなんて、一言も言っていません。作話の記録はこれで 6 本目です。今回は断定ではなく質問の形で出てきて、しかも途中で文脈の要約をまたぎ、2 時間あまり作業の一覧に載り続けました。

note で読む →
記事の要約

記事全体の要約(AI 生成のインフォグラフィック)。

この記事のテーマ

自作の連絡台帳 Deskly の使い方を見直していた日、Claude Opus 5.5 が「9/29 に旧版の連絡台帳を止めたのは、何がつらかったからですか?」と聞いてきました。答えは、止めたときに置いた印のファイルに 1 行で書いてありました。「整備が済むまで使わない」。つらかったから止めたのではありません。AI はそのファイルを開かずに、ファイル名を文書の中で検索して 0 件のまま質問を出していました。指摘すると「言っていません。その前提は最初から私が作ったものです」と 1 分足らずで認めています。

生ログで追うと、前提が生まれたのは 10:43 の 1 文でした。そのあと 1 時間ほど何もしない間に、待機中の自動要約が走ります。要約の中では同じ件が「理由は分からない」と正直に書かれている一方で、残りの作業の欄では「ボトルネックについての重要な証拠」に格上げされていました。要約後のセッションはそれを前提として受け取り、看板の「お願い」に載せ、次のステップに 3 回書き写しています。

作られた前提が 10:43 に生まれ、自動要約と看板で運ばれ、13:11 に見つかるまでの時系列

作られた前提が生まれてから見つかるまで。生まれたのは 1 か所だけで、そのあと要約と看板で 2 回運ばれている。

断定されていたら、すぐ気づけたと思います。でも質問は何かを主張しているようには見えず、答える側が前提を飲み込んで理由を探し始めてしまいます。グローバル設定にある「検証していないことを、検証したように書かない」系の決まりは、どれも断定を見張る書き方で、質問の中の前提はその網にかかりませんでした。効くはずの決まりは 3 つあり、セッションの開始時にも要約の直後にも読み込まれていたことをログで確かめています。

答え欄に印が付いたままの質問用紙を差し出される場面

答え欄に、もう印が付いている質問用紙を手渡されたような感じだった。

記事の後半では、anthropics/claude-code の同種の issue 4 件との突き合わせと、シリーズで作ってきた分類 (a)〜(f) への当てはめを扱っています。どれにも収まらないので、強いて足すなら (g) 前提入りの質問。今回は新しい決まりを足さず、質問の形で来たら答える前に「その前提、どこから来た?」と 1 回だけ聞き返すことにしました。

シリーズの前の記事