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論考

群馬の私立専修学校62校を、運営する側から数えた。在籍者数の約3割と、公開資料のその先

窓の外に学校の建物と山並みが見える木の机に、表の書かれた名簿が開いて置かれている。右下に2匹の猫が座っている

群馬県の私立学校名簿で、私立の専修学校62校・36設置者の定員を、運営している法人や団体(設置者)ごとに数えました。名簿に数字が書かれている定員は17,052人で、定員950人以上の7つの法人で63.8%になります。

在籍者数で同じことをしようとすると、2025年の県全体10,671人のうち、公開資料で設置者までたどれたのは3,207人(30.05%)でした。残りの7,464人は「未取得」です。調べものはAIエージェントの dots に任せ、数字の読み方と記事はこちらで引き受けました。

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62校・36設置者と名簿の定員17,052人、設置者までたどれた在籍者数30.05%、推定は数えない、就職・留学生の欄は分母と基準日を読み分ける、の4つのカードで記事の要点をまとめた図
記事の要点です。図はクリックすると拡大できます。

名簿の定員を足すと17,052人。7つの法人で63.8%

最初の回で、学校法人が経営を続けることと、従来型の情報処理教育が同じ規模で続くことは別だと書きました。学校と学科を分けて考えるには、まず誰が運営していて、どのくらいの大きさなのかを知りたかった、というのが今回の出発点です。

使ったのは、群馬県の私立学校名簿(2026年5月1日現在)です。62校の設置者と昼・夜の定員を足し、名簿のPDFと全校の数字が一致することを手元でも確かめました。62校には、専門課程のある59校と高等課程だけの3校が入っています。1校だけを開く法人・団体が36のうち27あり、うち10は医師会や健康保険組合など学校法人ではない団体で、看護学校などを1校ずつ運営していました。

私立62校の総定員17,052人を、定員950人以上の7つの学校法人、ほかの学校法人19法人、医師会・病院などの団体10団体に分けたドーナツ型の円グラフ
総定員を設置者ごとに分けた図です。在籍者数ではありません。夜間の欄が空欄の学校が1校あり、0と決められないので暫定の集計です。

定員17,052人は2026年・私立だけ、在籍10,671人は2025年・公立も含む数字です。年も範囲も違うので、割って定員の埋まり具合として読まないでください。

在籍者数は、設置者までたどれたのが約3割

県全体の在籍者数は、県の学校基本調査で分かります。ところが、これを設置者ごとに分けようとすると公開資料が足りません。学校の全課程、その年の5月1日、その年の設置者の3つを一次資料で確かめられた値だけを数えると、2025年は3,207人でした。

調べた段階では3,470人(32.52%)まで数えていました。公開前に点検し直すと、市の合計を1校の人数とみなした値、その年の設置者を確かめられなかった値、1つの学科を学校全体とみなした値の263人分は、一次資料にそう書かれた数字ではありませんでした。それらしく見えても読む人が事実と受け取ってしまうので、外して「未取得」に戻しています。

2025年の県全体10,671人のうち、設置者までたどれた3,207人を色で、たどれなかった7,464人を灰色の未取得で描いたドーナツ型の円グラフ
2025年の在籍者数です。灰色は0人という意味ではなく、公開資料で確かめられなかった分です。

5年分を同じ基準で並べると、たどれた割合は1.29%、9.95%、26.75%、16.67%、30.05%でした。2023年から2024年に下がったのは、確認できた学校が17校から11校に減ったためで、学生が減ったわけではありません。

2021年から2025年までの各年の県全体を100%として、設置者までたどれた割合と未取得を積み上げた棒グラフ
色の部分の増減は、見つかった資料の量の違いです。読めるのは灰色の大きさ、つまり公開資料でどこまで追えるかのほうです。

前回の記事では、日付の書かれていない学校の公表値も、日付がそろわないことを断ったうえで学科ごとに並べました。学科自身の動きを見るならそれで意味があります。今回は県が5月1日に数えた合計を分けるので、日付の書かれた数字だけを使いました。

公開資料の先に、就職と留学生の欄もあった

学校が公表する職業実践専門課程の資料(別紙様式4)には、就職者数、地元就職者数、留学生数などの欄もありました。全文では、認定学科の範囲で分野ごとに並べています。ただ、「地元」がどこを指すかはどの資料にも書かれておらず、県内とは言い換えられません。範囲や基準日の違う数字を足して、県全体の姿とすることもしていません。

県全体の在籍者数は、2024年から2025年に563人増えていました。内訳の計算まではできますが、理由は言えません。留学生の統計には大学なども入っていて、専修学校だけの数字が見つからなかったからです。

再調査は、依頼の受け付けから最初の提出まで81分50秒、手元の照合で見つかった箇所の修正に44分9秒でした(保存が止まった時間を含みます)。重大な直し6件、そのほか19件を返し、最後の点検で2025年のたどれた割合は32.52%から30.05%に下がりました。

「5年持たない」の答え合わせの表を、先に置いておく

数字が出てから基準を決めると、都合のいい読み方ができてしまいます。なので、全国の専門課程「情報処理」の入学者数、群馬の主な情報系5学科の在籍者数、新入生の数が取れる学科の入学者数、学科の募集停止と組み替え、の4つについて、当たりと外れの線を先に書きました。本命は、2031年までに5学科のうち2学科以上が募集を止めるか、情報処理やプログラミングを目的から外す組み替えをするかです。

次回は、2026年12月下旬に学校基本調査で全国の2026年4月入学の数字が出たところで、この表の途中経過を確かめる予定です。判定の細かい線は全文にあります。

もっと深く読みたい人へ

出典の一覧、定員の内訳、外した数字の詳しい理由、就職と留学生の図、調査の時間と間違いの記録は、noteの全文にあります。

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